DNA浪漫紀行 第9話

親から子へ、子から孫へと繋ぐ架け橋・・・

子孫の病気や健康リスクへの対策

90歳になる父が亡くなりました。
予想以上に急な葬儀となった事から、父の兄弟など近親者のみで見送ることにしました。
近頃では、このような事が無いと中々顔を合わす機会が無いのは寂しくも思いますが、昭和・平成・令和と生き抜いて来た人達です。
思い出話には事欠きません。
父の弟や妹、そして子である私と姉、更には孫や従兄弟に至るまで、他人から見ると顔や性格がとても似ていると言われます。

父はお酒が全く呑めない人でした。
呑めないというよりも隣で呑んでいる人のお酒の匂いで気持ちが悪くなってしまうような人でした。
息子の私も父ほどではありませんが下戸です。
お酒を呑むと寒気がして、頭痛が起きます。
でも、姉はかなりの酒豪です・・・。
母がお酒を呑む姿はほとんど見た記憶はありませんが、母方の兄弟は皆お酒が非常に強い人ばかりでした。

孫である私の娘と姉の二人の子は、酒好きです。
両親の遺伝子を受け継ぎ、更には後天的な要素を加えながら、それぞれの体質となっているのだと思います。

父方は、一般的に言う「癌の家系」と感じます。
父を含め4人の男兄弟は全員癌の手術を経験しています。
父の直接的な死因も胃癌です。10年ほど前には大腸癌の手術もしています。

となると、子や孫にもその恐れがある?確率が高い?と不安になります。
でも、果たしてそうなのでしょうか・・・?
父と母から半分ずつの遺伝子を受け継いでいるので、遺伝性腫瘍の体質があるかもしれない?それもひとつの事実です。

しかしながら、家族に特定の癌が発症したり、血縁者に癌患者が多く出たとしても、必ずしも遺伝で同じような年齢時に同じ癌が発症する訳では無いようです。

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日頃の生活習慣や環境によっても大きく異なりますので、先ずは医療機関で検査が必要です。
そして、その為には「DNAを残す」事が肝要となる事は言うまでもありません。

親から子へ、子から孫へと繋がっていくDNA。
それを知る事は病気のリスクなど精神的な苦痛となる事も含まれると言えるかも知れません・・・

しかし、近年の医学の進歩により個人の遺伝情報に基いた医療の提供が実現されつつあります。
つまり、各人の遺伝情報に基づき、その人に合った投薬や治療が可能になるという事です。

先祖から受け継いだDNA(情報)が架け橋となり、子孫の病気や健康リスクへの対策が出来ることになります。
DNAは私たちを守ってくれる「お守り」と言えると共に、娘や甥や姪の為にもDNAをしっかりと保存する大切さを痛感しました。

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